沖縄の海に生息する全長8cmほどの
キンメモドキという魚がいます。

夜行性で浅瀬に棲む魚ですが、
実は、暗がりで自分のお腹の一部を
光らせることができます。

キンメモドキは、自分の身体を
淡く蒼い光を灯すことができる魚です。

なぜ?キンメモドキは、
自分のお腹を光らせているのか?

夜、海の中で、
下から魚を見上げたときに、
月明かりで魚の影ができていると、
捕食者にとって獲物としての
目印になってしまうのです。

しかし、キンメモドキは、
身体の一部が透けていて
お腹を淡く蒼い光を放つので、
海水を通して魚の目で見ると
影があまり目立たなくなる訳です。

こうして、身体を光らせることで
天敵から身を守っていることになるのです。

キンメモドキが、
どのようにして光っているのか?は
長年謎のままでした。

その大きな謎が、
最近になって、ついに
解き明かされたわけです。

キンメモドキが
食べているとされている
ウミホタル。

ウミホタルは、
発光タンパク質を持っていて
化学反応で自分の身体を
光らせることができます。

実は、キンメモドキは
ウミホタルを食べることで
発光タンパク質を身体に取り込み
光っていたことが分かったのですが、

通常、口から摂取したタンパク質は、
消化器官で分解されて、
本来の機能を失う筈なのですが、
ウミホタルを食べたキンメモドキは、
多くのタンパク質を分解しつつ、
発光タンパク質だけは分解せずに
身体に取り込み利用できることが推測できるのです。

何故?そんなことができるのか?

 

 

 

 

つづく…