チドリミドリガイの装置ごと盗むことは、
人間社会で考えるのであれば、
企業が、新しい事業をはじめようと考えた場合、
既にその事業で成功している会社を
買収した方が手っ取り早いのと同じです。

葉緑体を盗んでいる
チドリミドリガイのやっていることは
既に成功している企業を
丸ごと買収しているという
手っ取り早さに例えることができるのです。

同じ視点で見ると、
人間も食事を通して
「盗んで」使っているという
見方ができることがあります。

例えば、
自分たちでは合成できない
栄養素がいくつかある。

必須アミノ酸、ビタミンの類は
食事から摂取している。
ただアミノ酸やビタミンは、
小さくて比較的シンプルな化合物ですが、

チドリミドリガイがやっているのは、
葉緑体のような大きくて複雑なものを
丸ごと盗んでくるっていう点が
人間とは勝手が違います。

(→未熟な科学では、生物の盗みの技術ですら
分かっているようで分かっていない点が多々あるようですね。
人間の必須アミノ酸に関しては、
以前のコラムでも取り上げましたが、
今の科学のレベルで話をするのは時期早々だと思われます)

 

 

生物の「盗み」の仕組みが、
もっと解明されていけば、
人間の生活に役立つ?かもしれない?

(→ってことは、生物の「盗みの技術」に
科学のメスが入ったばかりで、まだまだ
解明されていないことの方が多いってことですね。
いつの時代も科学は万能ではありません)

生物の遺伝子や生物の機能が
『盗み』という形で複雑に影響しあって
各々が進化を遂げている現実を考えて
そんな「盗み」の技術が
どうやって人間の役に立つのか?

 

 

 

 

つづく…