末端の手足の痙攣は
他の部位の痙攣に比べて
1番長く続いた。

その日の任務を終えて
バイクで帰るときも
手の水掻きが硬直していた。

もし、運転中に痙攣が起きて
アクセルワークや
ブレーキコントロールに
支障が出たらどうするか?
少々考えた、が、

有事の際は、痙攣よりも意識の方が勝ると判断し
気合を入れて、いつも通り帰路につく。

帰る途中も
臀部周辺が、
何かを訴えているかのように
痙攣をおこしている。

それがひと段落すると
足の裏の足底筋がつってくる。

「(今まで、こんなに色々なところが
つったこと無いなぁー)」

と、信号待ちで感心するように
身体の変化を楽しんでいた。

しかし、

相変わらず、腰が入らん。

腰が抜けたように
力が入らない。

身体的には非常に良くない。
(当たり前か!)

意識レベルは、
一時よりは良くなって、
はっきりしているが、
意識も気分も悪いまま。

この日は、夜まで具合が悪く、
落ち着くまで時間がかかった。

 

 

翌日は、朝から
普段と変わらないような感じであったが、
少し後遺症が残っているような雰囲気があった。

それは、腰が入らないからである。

身体に少しダメージが残っている
ふうだが、気分は悪くない。

翌日の天気も暑かったが
問題なく乗り切ることができた。

と、

思っていたのは昼間だけで、
夜の稽古の際に、
少し残っているダメージの雰囲気が
明らかになった。

 

 

 

つづく…