風疹は、「風疹ウイルス」による感染症で、
飛沫(ひまつ)感染で広がります。

患者は特に30~50代の男性が多いとされていますが、
免疫が不十分な妊娠20週以前の妊婦が感染すると、
難聴や白内障、先天性心疾患などの
『先天性風疹症候群』と呼ばれる
症状をもった子どもが出生する可能性があります。

風疹は、軽い風邪に似た症状で始まり、
37~38度の発熱とともに
耳の後ろ側から全身に
赤いぶつぶつの発疹(ほっしん)が現れます。

発疹の形や大きさはさまざまで、
かゆみはほとんどありませんが、

首や耳の下、わきの下のリンパ腺が
腫(は)れることが特徴です。

発熱と発疹、腫れが
3日前後で治まることから、
『三日はしか』とも呼ばれます。

 

麻疹は、
空気、飛沫、接触により感染し、
感染力が極めて強く、
手洗いやマスクの装着だけでは防げません。

免疫を持っていない人が感染すると
ほぼ100%発症しますが、
一度感染・発症すると
一生免疫が持続するといわれています。

麻疹ウイルスに感染すると、
10日前後の潜伏期を経て
38度前後の発熱や倦怠感、
上気道炎症状が2~4日続き、

いったん解熱した後に
再び39度以上の高熱が出て、
身体中に発疹が現れます。

発疹は3日ほどでひいて回復に向かいますが、
ウイルス性脳炎や細菌性肺炎などの
合併症により死亡する例もあります。

 

 

 

 

つづく…