とある昼間の出来事。

車で移動していると、
右手の人差し指の
第二関節から先だけが、
何故か、急に、冷たい感覚に襲われた。

肉眼で確認すると
いつもと何ら変わりのない指をしている。

しかし、この時は、
何故か?指先だけ風が吹いているような?
感覚が続いた。

仕事柄、
感覚の異常は、

身体の異常か?

はたまた、

何らかの人差し指がらみの別の異常か?

を考えるが、思い当たる節がない。

この時は、深追いせずに
注意深く経過をみることにした。

 

その晩、
床につく支度をしていると、
一人娘のハナ(猫)が、珍しく、
最近入っていかない、
机下の自分の寝床に入っていった。

それをみて、
「(変だなぁ?)」と不自然さを感じたので
腕を机下に突っ込み、ハナの様子を探ると、

カッピカピに乾いたキャットフードが
散乱しているのが手にとれた。

その状況が、
最近、ハナが自分の寝床に
入っていかない理由である事がわかった。

猫は、毛づくろいをしたり
身体を舐めて綺麗にする習慣があるが、
舐めた時の飲み込んだ毛を吐き出す習性もある。

大半の猫は、吐き出す習性を持っているが、
全く吐き出さない猫もいる。

ハナは、餌と一緒に吐き出して
身体を調整するらしく、
キャットフードを食べた後に
しばしば吐き出している。

いつものことだが、
ハナは、自分が吐き出した物には
近寄らないように、
知らん顔を決め込む。

たまに、気に入らない事があると、
ワザと吐き出すようなこともあるが、

今回は、自分の寝床で吐き出したことを忘れてか?
珍しく机下の寝床に入っていったのだ。

 

 

 

 

つづく…