杉江
「この入射角には2つ問題があります。
フレアという操作なんですが、
機体の頭を下げて着陸態勢に入りますが、
着陸寸前に頭を上げなければならない。
これをしないと減速もできないし降下率も少なくできない。
このフレアは必ず行わなければならない。
これが入射角が高くなったため、
いつもより高い高度でフレアを行わなければならない。
タイミングが合わないと
滑走路との衝撃が大きくなり
機体にヒビが入ったり、
尻もちをついたりして、
最悪の場合は大事故につながる。
こういう事故が起きることが、
過去の事例でたくさんある。」

続いて

杉江
「実は、皆さんに知られていませんが、
夏になると猛暑になって
気温が36度37度になりますが、
専門的に話すると長くなるのですが、
要は飛行機の高度計と実際の高度との誤差があって
気温が35度になると入射角が3.72度になる。
世界のパイロットからみたら
入射角3.7度なんかは恐怖の世界です。
恐ろしいです。」

大竹
「3.5度なんかでも訓練してないんでしょう?」

杉江「やっていません。」

大竹
「それが3.7度なんかになったら
壁に突っ込んでいくようなものですね?」

杉江
「この急角度の着陸侵入に対しては、
私だけで無く、世界のパイロットで組織する
国際団体イファルパが1月20日に
これについては安全上の懸念がある、と表明した」

 

 

 

つづく…