物事には方向性がある。

上り調子なのか?

下り調子なのか?

車や自転車にも進む方向があるように
生きている身体にも
方向性がある。

這っているゴキブリにだって
方向性がある。

自分の身体が
何処へ向かっているのか?
方向がわからない人がいる。

身体の進む方向を
他人に方向付けられないと
方向が分からない人もいる。

余計な知識はあっても
肝心な動物としての本能が
欠落している証拠である。

生きる方向なのか?
迎えがくる方向なのか?

破壊に入る方向なのか?
修復、建設する方向なのか?

大病を起こすことで
進む方向がわかる人もいるが、

小さな変化でも
進む方向がわかる人もいる。

自身の身体と真摯に向き合ってこなかった人は
大事を起こさないと
自分の身体が何処へ向かっているのか?が
わからない。

しかし、そんな持ち主の意に反して
身体はその時々において
必要な方向へ向かっていく。

恒常性によって体温を維持したり
治癒力によって傷口が治ったりする。

先日、車椅子の70代男性の家族から
突然、TELがきた。

話を聞くと、

「トイレの際、移動に失敗して倒れてしまい、
倒れた時に、何処かにぶつけたらしく、
左足の親指の付け根を少し切った」という。

車椅子に乗っているだけあって
普段から足の流れが良くない。

そのため出血も少量で
本人、家族共々、絆創膏でも貼っておけば
治るものだと思っていたらが、
助けに来てくれたヘルパーさんに、

ヘルパー
「傷口は小さい(1cmちょっと)けど、
縫った方がいいくらい深い!」
と、言われ、訪問診療に来てくれている
医者に直ぐ連絡したらしい。

その後、救急車で病院に行って
7針も縫ったとのこと。

それから1週間後の抜糸をする日に
伺って身体を観せてもらうと
怪我をした足の流れが劇的に良くなっていたのだ。

普段は、真夏でも両足が冷たく、
顕著に流れが悪い状態が
触って確認できるのに、

この時は、
足の親指の付け根を
1cmちょっと切った傷を治すために
足全体の流れが良くなっていたのだ。

これには本人も自覚していて
普段は身体全体が寒いと言っていたが
怪我をしてから身体が暖かいという。

以前、
医学や科学で解明されていない
残りの90%の身体の可能性を勉強している時に
聞いた話があった。

それは…

つづく