60代女性としておきます。
調子にのって、
体操をやり過ぎて、
肩周り、胸が痛いという。
放っておいても治るのですが、
折角なので様子を観ることにしました。
痛みを主張しているのは右の腕だが、
左も痛かったけど、直ぐに治ったらしい。
対になっている側と一緒に
腕を上げさせて、比較してみる。
痛みが残っている右腕の方が
上がりが良い。
ただ、痛いらしい。
ここで、体操を止めてしまうと
反動で硬直が起こり
マイナスから再スタートになってしまうため
ゆるく体操を続けてもらうことを伝えた。
これは、一種の筋肉痛のようなもので
動かさないで静かにしているよりは、
少し動かしながら回復させる方が
機能が高いまま維持することができ、
早く回復する。
身体を変える体操は、
やり過ぎれば壊れるのは当たり前だ。
薬も飲み過ぎれば毒になる。
以前にも、
肝臓が悪い人を
体操で変化させる際に
「腕が上がらなくなった!」
と、報告を受けたことがあった。
ただ、「やれば良い!」
という感覚で行なっている人は
体操でよく身体を壊す。
「身体と向き合う」という事を全く知らない、
理解できていない人の振る舞いである。
こういう人間は、間違いなく勘も鈍い!
勘が良い人に、
自分の身体を壊すまで
体操する人間はいない。
「手を握って下さい」と言われて、
爪が手の平に刺さるほど握る人はいない。
「雑巾を絞って下さい」と言って
雑巾が千切れるほど絞る人はいない。
身体を壊すほど体操をやる人が
如何に、勘が鈍いか?わかると思います。
そういう人間ほど
「痛い!痛い!」うるさくて
始末が悪い。
やはり身体を変える体操には、
意識、感性、気、手順、要点、
が重要になってくる。
もちろん、考える力も欠く事はできない。
だから、10%の医者でも変えられない身体を
変えることができるのです。
自分で
「身体に向き合えている」
と、思っている人ほど、
実は、
「向き合えていない人」
が多いのです。
はじめの一歩は、
身体を感じて
身体を知ることが重要です。