施設に行く予定であった97歳女性は
そのまま入院。

アレヨアレヨという間に
意識が混濁し、

意思疎通が図れなくなり、
かける声に少々手を握り返して反応する程度。

即座に、親族が集められ、
入院して2週間後にはこの世を去った。

この話をしてくれた
東京に住む孫が、
ひ孫(娘)を連れて
葬儀に参列した際、
死亡診断書を見たそうです。

そこには、

『移動性脳腫瘍』

と、書かれていたそうです。

私は、それを聞いたとき

私「移動性?何だそれ?」

孫「バレーボールの攻撃みたいな病名ですね!」

悪ノリする私
「移動性脳腫瘍Aクイック?とかあるんですかね?」

更に悪ノリする孫
「Bクイックとか?Cクイックとか?あるんですかね?」

ふざけていた訳ではないのですが、
97歳の祖母のことが大好きだった孫娘が
コロナの中、会いに行けなかったことを
泣きながら嘆いていたので、
和ませる目的もあり、

 


「医者は病気に名付け親と
よく言ったものですが…あまり聞かない病名ですね」

バレーボールの話を引き合いに出して、
少しふざけてみたのです。

(やっぱり!ふざけていたのかい!!)

冗談のセンスのある方(孫)でしたので、
その場は直ぐに和んだのですが、

私「お婆ちゃん(97歳女性)最高の締めくくりでしたね!」

と、話を元に戻し核心に触れると

溢れんばかりの涙を溜めて
ウルウルさせながら、

孫娘は「ハイ!」と、
答えてくれたのです。

 

 

 

 

 

つづく…