つづき

 

落ちたブレーカーをあげるため、
一旦、風呂場から出ようと思い
タオルで身体を拭こうか?と考えたが、

「(何かの時、天変地異の時、の訓練にもなるかなぁ?)」
と、思い直して、そのまま、
暗闇の中でシャワーすることに。

闇鍋ならぬ、

闇風呂、続行!

間取りの関係から
月明かりも、外の街頭の光も
入ってこない感じで、
漆黒まではいかないが、
結構、暗い。

暗闇の中で
シャワーヘッドの位置を手探りで確認し、
シャンプーを済ませ、
ボディーソープで身体を洗う。

立つ位置も腕を動かす範囲も
暗闇の中でも難なくできる。

「(結構、イケるじゃん!)」

一人で風呂に入るようになって
何年だろうか?何回目だろうか?

無意識のうちに
灯がなくても身体を洗える。

これは、身体を洗うことが
無意識に「技化」されているといえる。

この「技化」は、
言葉は違えど、
「習慣」という言葉で、
皆さんも身に付けている筈。

分かりやすいところでは、
プロスポーツ選手のパフォーマンスも
一種の「技化」である。

職人さんの技術も
「技」である。

調理師の包丁さばきも
「技」である。

手を使って身体の
異変を探すのも同じ「技化」である。

家事を担う女性は、
気が付いていないだけで、
日常の中で「技化」されている事が
いくつもあるのではなかろうか?

武道も同じである。
身体を武器化するまで
反復運動を繰り返し
良質転換させて、
咄嗟の際に身体が反応できる
ようになるまで訓練をする。

そうすると「技化」されていく。

ただ、この「技化」の悪いところは
何でもかんでも「技化」されてしまう。

仕上がりが良い状態で
「技化」されれば
良い結果につながるが、

仕上がりの悪い状態、
若しくは、悪い癖のある状態で、
「技化」されれば、
結果や仕上がりにムラが出て当然である。

ここを見極めなければならない。

そして、

もうひとつ

「技化」の面白いところは、
絶対に、お金では買えない
ところにある。

身に付けた「技」が
ハイレベルであれば、
特技となり、身を立て、
メシが喰える。

皆さんは、
どんな「技化」されたものを
身に付けていますか?

暗闇の中で身体を洗えても
メシは喰ませんけどね(^^;;

 

 

 

 

おわり