事故の運転手が、
眠たくて横になっている車に駆け上がり、
空側にある助手席のドアを開けて
逆さまになった運転席に潜り込む。

手でサイドブレーキを掛けるが、
サイドブレーキは、
運転席の足元にあるため
苦労している。

サイドブレーキをかけたことを確認して、
もう一度、仕切り直す。


「もう一度いきまーす。
掛け声に合わせていきます。
せーのっ!せーのっ!」

ガッシャーン!

と、起き上がらせる。

その時の写真です。

 

運転席側のフロントガラスはヒビ割れ、
右側のボディーは凹んでいるのが分かる。

事故をした運転手が、
手伝ってくれた皆んなに
何度もお礼を言いながら
運転席に座りキーを回してみる。

エンジンがかかった!

一同「おぉぉぉー!かかったじゃん!」

手伝った男性「これで、帰れるねー」

エンジン音を聞いた私も安心して、
深追いはせず、消えるように
その場を後にしました。

これを機に、事故の運転手が
困っている人に遭遇した際には
自分のできる範囲で
人助けしてくれて、
優しさの連鎖が広がれば嬉しい事ですね。

今回、お力添えしてくれた
見知らぬ優しい方々

本当にありがとうございました。

イイ体験になりました。

 

 

 

おわり

 

 

追伸

事故運転手は、
私が声を掛けた当初、

「いやぁ〜衣笠で…」

と、言ったまま沈黙した。

私は、聞き直さなかったが、
衣笠といえば繁華街が少しあるところ。

「(もしや、飲酒か?)」と、
思ったが、これに懲りて、2度と
同じ事を繰り返さないようにしてもらえれば、
それでいいのではないでしょうか…