火で焼かれた木の実の化石を目にした
バルセロナ自治大学教授は、

「これは人類が初めて火で木の実を
調理したハッキリとした証拠ですね」
と、語ります。

この200万年前のホモ・エレクトスが始めた
火によるデンプンの調理が
人類に「食の大革命」をもたらすのです。

最初に生で食べて不味かった
「どんぐり」や「地下茎」を
焚き火にくべてみます。

そして再度実食すると、

「どんぐり」は、甘味が出て美味しくなり

「地下茎」は、中心部がホクホクして
噛んでいると甘味が出て、
焼き芋っぽくなるのです。

生で食べて不味かったものが、
火で調理することで甘味が出て
美味しくなったのです。

これは、加熱よってデンプン質が変化した事になります。

生では硬い結晶構造をしていたデンプンが
加熱することで硬い結晶構造がほどけて
ブドウ糖というエネルギーの素になる物質に
分解できるようになるのです。

こうして加熱によって分解された糖が
舌にある味蕾(みらい)という
味覚センサーに触れると
その刺激が脳へと伝わり
「甘くて美味しい」という
喜びを感じさせるのです。

 

 

つづく…