野良猫の首の後ろにできた?
2つの出来物…

怪我を負って化膿して
膿みが溜まっているにせよ
少々大きいような気がした。

素手で触るには
リスクがあるので、
厚手のビニール袋に手を入れて
大きい方の出来物に
触れてみた。

そのまま
少し引っ張ってみる…

猿猫は痛がる様子も無く
全く気にせず
変わらずの勢いで
ご飯を食べている。

「(ん?)」

もう一度
厚手のビニール袋越しに
触ってから
今度は摘んでみる。

猿猫、全く反応無し!

「(んっ?)」

摘んだ感触は、
少々硬いが
弾力があるような?
ブヨブヨしているような?
パツンパツンしているような?
感触である。

もう一度、
今度は、
摘んでから、
引っ張って、
指先で力強く握ってみると、

「ブチッ!」
と潰れて鮮血が飛び散った。

「(良かった!素手で触らなくて…)」

「(あれっ?)」

猿猫は、
相変わらず、
普通にご飯を食べている…

「(何だ?)」

普通なら
逃げるとか?
飛び上がるとか?
「シャーッ!」と、威嚇するとか?
反応があるはずだが、
目の前のご飯に猫夢中!

「(絶対、おかしい!)」

つづく…