昔、建設現場において大工は、
釘を踏ん付けて足に刺さったときは
足袋の上から金槌で叩いてお終いだった。

少々の事(怪我)なら
目の前のやらなければならない事を
優先して、集中して、片付けてしまおうという環境が
都合の悪いものから逃げるという弱い心も身体も
寄せ付けなかったのかもしれません。

「調子が悪い」

という言葉は
便利な言葉ですが、

時には、
見落とすと命が危ぶまれる事も
無きにしもあらずです。

しかし、
「調子の悪さ」は
皆同じでは無い。

本当に危険な「調子の悪さ」は
勘のいい人ならわかる筈。

(では、勘の悪い人は?)

その気があるなら、
養った方が良いでしょうね…
「勘」は、生きているうちは必ず役に立つ。

(どうやって養うのですか?)

簡単なところでは、
身体と向き合うことです。

その身体は、
生きている限り、
上り調子が永遠に続く
という事は絶対にありません。

良い日もあれば悪い日もあります。

(調子が悪いときは?放っておくのがイイ?)

薬漬けにするよりは
放っておく方が良いが、
それでは知恵のある生き物としては
おまりにも御粗末過ぎます。

ただ、放っておくだけなら
野生の猿の方が、断然、上である。

(では?どうすれば?)

自分の身体を知る事です。

つづく…