久しぶりの電車移動の車中で、
下丹田の納まりが悪い事が気になっていた。

駅までの移動の際も
歩いていて腰の回転と右足の運びが
悪かったのを思い出す。

電車に立って揺られながら
下丹田を意識し
身体の正中線を確認する。

やはり身体が少し傾げているような
錯覚を感じる…

電車が最寄駅を出て
最初は地上を走るが、
やがて地下に入り、窓越しに映る
自分の立ち姿を見て
客観的に自身の姿勢を確認する

見た目はおかしくない!が…

少々感覚的におかしい…

予定時間よりも早く
到着しそうだったので
一つ手前の新橋駅から
歩く事にした本当の理由は、

実は、歩いて身体の調整を行うため
徒歩を選択した裏事情?本命事情?
がそこには存在するのだ。

街並みを見ながら
左右に首の向きを変えながら
正中線を意識する。

閑散とした裏道とはいえ
前から愛宕署員が来たら
職質を受けそうな挙動不審な振る舞い…

そういえば、今まで
愛宕署員には
職質を受けた経験が
無かったような気がする…

一人ぶらり旅もいいもんで
そんな色々な思考が頭をよぎりながら
道中を満喫する。

その日の晩、
身体に異変を感じながらも
土手の橋で私を待つ猫にご飯をあげるため
ボランティアへ向かう。

賢い生粋の野良とはいえ、
大分、懐いてきたコタロー(♀)の尻尾を
調子こいて何度も撫で回していたら
返り討ちにあった…

やはり野生ですなっ!

このような時のために
常時消毒液は持参している。

つづく…