何年かぶり?何ヶ月かぶり?
に大学の空手部の稽古に参加してきました。

新一年生が入部して
半年が過ぎましたが、
今年の一年生に会うのは初めてです。

道場に行くと、
一生懸命練習をしていましたが、
練習量が足らない事は
言うまでもありません。

量質転換ができるほどの
量をこなさないと
稽古をしていても
実感が伴わないため
心が折れそうになります。

実感が伴うようになるには、
やはり練習量を増やして
量質転換を実感することが
遠いようで近道になります。

私が指導する際は、
「練習は楽に行うこと」を
念頭に指導しています。

理由は…

例えば、二人一組のように
補助を伴う練習の際は、
相手との間合いが練習を楽にします。

相手が技を出した
最高の一点で補助ができれば
「補助をする側」も
「補助をされる側」も
楽に行えるからです。←ここ大事!

ただ、二人一組で練習をすればいい!
ただ、補助をすればいい!
ただ、持てばいい!
ただ、立っていればいい!

と、言うような安易な稽古では
絶対に何も身に付きません。

そういう学生は
心が疲弊して
必ず部から離れていきます。

稽古の際に、
考え、工夫し、究極の一点を
見定めるからこそ技が身に付き
空手で学んだ手法・作法が
社会に出て、
先見の明や人や物事を見極める感覚が培われ、
社会で役立つようになるのです。

そういう意味では、
大学空手部は
「宝の山」
という事になります。

そうは言っても
学生にはなかなか実感を伴わせるのが、
難しいのが現状です。

最近は、苦労して
このような体験をするという
若者が減ってきているように思います。

日本の先人達が有していた
イデオロギー的な優れた感覚持った日本人が
減ってきているのでしょうかね…

日本人の質が落ちている
のかもしれません。

稽古の終了後は、
武道を行うにあたって
正座のメカニズムが
如何に優れているのか?

また、日本の先人達が
世界に類をみないほど
如何に優れていたのか?

を史実を含めて話をしました。

世界よりも2万年以上先行していた
日本の磨製石器の存在

縄文人は、
諸外国では存在しない
モース硬度7の硬い翡翠を
加工する技術を持っていた現実

侍の文化で
身体の中心に力を集めると
医学や科学で解明されていない
残りの90%の身体の力を引き出せる可能性がある事

世界の建造物には見られない
伝統宮大工が創建する
釘を使わない楔を用いた
強い建築方法

どれも、
日本特有の
世界には類をみない
優れた文化を作った先人達と
同じ遺伝子を我々日本人は
みんな持っている事実について
話をしました。

学生達は、
メモは取っていたけれど
人生に活かしてくれると
イイなぁーと
しみじみ思いました。

また、機会を見つけて
学生に喝を入れに行きたいと思います。

 

 

 

おしまい…