つづき…

翌朝、3:40起床。

精神統一を行う。

手順に従い
場を清め
己を清め
邪魔が入らぬよう
精神統一を行う空間を準備する

精神統一に入ると
早々に、
小さな暖かい存在が
こちらに寄ってくるのがわかった。

印を組む手を中心に
私の身体の低い位置を
懐っこく右回りに旋回しているようだ。

恐らくめーちゃんであろう。

無心が基本の精神統一だが、
この時ばかりは、
自然と湧いてくる
めーちゃんの面影と思い出に身を任せ、
私の腰元を移動する
柔らかく暖かい空気に
意識を集中させた。

この時も密度の濃い
精神統一ができた。

終わってから
その場で少し考えていた…

この世を離れた人間と
この世を離れた動物とでは
少々現れ方に違いがあるようだ。

この時点で、恐らく、
めーちゃんは逝ったかな?
と、ある程度、覚悟をしていたのだ。

身支度をして
ボランティアに向かう。
土日は少々慌ただしく
移動距離や世話をする野良が
広範囲だ。

8時頃スマホを手にする。
メールの着信があり、
チェックしてみる…

N氏からだ。

(転用)
「めーちゃん、
午前2時35分に天に召されました。
いらしていただいた後も、
何回か鳴いたり首を起こしたりできたので、
持ちこたえるかなと期待しましたが、
4時くらいに一回呼吸が荒くなり、
すぐに落ち着きましたが、
7時くらいからはけいれんが出て、
11時ごろから危篤状態に陥りました。
それからも頑張っていましたが、
力尽きてしまいました。
最後に命の恩人の沢田さんに
旅立ちの御挨拶ができて
めーちゃん安心したと思います。
今日の午後に火葬を済ませる予定です。
うちに来て4か月、よく頑張りました。
急に悪くなってうろたえましたが、
苦しむ時間が短かったので、
これでよかったのかもしれません。
沢田さんに助けていただいたおかげで
穏やかな最期を迎えられました。
感謝してもし切れません。
どうもありがとうございました。」

これを読んだ時、
命の恩人は、私ではなく、Nさんです。
私は、単なる口先案内人です。

めーちゃんが召されたとき、
私のところにはキチンと
挨拶に来てくれました…

柔らかい暖かい空気で
感謝の気持ちを
十二分に伝えてもらいました。

本当に良き最期を
迎えられた幸運な猫だと思います。

本能が勝る動物は
人間と違い
「潔い」
生き物です。

我々人間も
見習いたいものですね…

小さな命を大事にされたN家族には、
招き猫として、心強いめーちゃんが
元に世界から見守ってくれる事でしょう。

本当にありがとうございました。

今回も小さな命に携われた事に感謝です。

おわり