つづき…

何か意味があり、
この世に生を受けて

何か意味があり、
元の世界に戻って行く。

何か意味があり、
9年間も身動き取れない身体に拘束されて
生き長らえていたが、
そんな身体から解き放たれ、
元の世界に戻る準備に入った。

逝ってから、
お経を唱えて戒名を付ければ
成仏できるほど浅い世界ではない

物事の全てに順序がある。

悲しいという気持ちより
安堵した気持ちの方が大きかった。

親父の亡骸に向かって、
未練を残すことなく元に世界に戻る事
こちらの世界に戻るなら、
残された人間に悪影響が出ないように
必ず癒しを受けてから戻る事を告げて、

そして、
逝く前に立ち寄ってくれた事に礼を伝え
感謝の意を込めて頭を叩いてやった。

その後、
身体がカタカタ震えた
怪奇現象の謎を解くため

医者が書いた死亡診断書を確認しようと思ったら
医者が親父の生年月日を間違えて書いたというので、
書き直してもらうため、
再び書類を持って兄弟が病院に行っているという…

公証である死亡診断書に書き間違いがあると
後々、面倒な事になる。

しばらくして、兄弟が戻ってきて
修正された死亡診断書を見ると
16:21分と書かれていた。

身体の震えがおさまって
10分も経っていない
時刻に逝ったのだ…

これが世に言う虫の知らせ!
ならぬ
親父の知らせ!だったのだろう。

科学や医学が立ち入れる領域ではない…

みなさんは身近な人が逝ったとき
虫の知らせは?感じられましたか?

いずれは、
誰もが、逆の立場で
「知らせる側」になりますからね…

追伸

迎えが来るときに、
身体に出してくる異常がなかったのに、
予想がハズレるということは?

それだけ身体の奥深さがあるという事なのか…
それとも、突発的な違う理由があったのか…

後者は、色々な意味で
考えたくありませんが…

いずれにしましても
まだまだ修業が足らない証拠でもあります。

精進!精進!

親父は、生前、
雑学で人を楽しませ、
笑わせる事が好きでした。
母方の親戚には、
自分の身内以上に人望がありました。

お焼香に来てくれるそんな親戚を
最後に身体を張った笑いを届けよう!
と言う事で、私が悪役になり、

赤ペンで頬にナルトを描き

パシャリ!

青ペンで鼻水を描き

パシャリ!

黒ペンで閉じているまぶたに目を描いて

パシャリ!

緑のペンで額に「卒」の字を書いて

パシャリ!

そんなこんなで
計5枚 同じアングルで
記念撮影をしました!

そうしたら…

またまた…怪奇現象が…

(気になる方は直接聞いてくださいね)

おしまい