夜になると昼間の暑さも落ち着き
野良(猫)にご飯をあげに行くのも
とても楽になりました。

自転車で目的地に向かい
いつも定位置で待っている猫を口笛で呼びます。

お待ちかねだったようで
ミャーミャー文句を言いながら
走り寄ってくる。

近ずいてくると、私の様子を見ながら
ご飯の準備をしている私の後ろ側に回り
スリスリしてくる。
だいぶ慣れてきた…

猫がご飯を食べている間は、
一緒にいると蚊に刺されてしまうので
近くの大きいスーパーに涼みに行くのだ。

そして、時間を見計らって
食べた後の片付けをして
帰路につきます。

帰りに寄り道して帰ろうと思い、
行きつけの店にTELするが留守電になってしまった。
(あまりの忙しさにTELにも出られないのだろう)
と思い、諦めて買い物して帰ることにした。

帰り道の途中にあるスーパーサミットによって、
目的の物をカゴに入れ、会計をし、
袋詰めをするテーブルに移動したら、

「(ん?)」

何台か稼働しているレジで
同じように会計を済ませた他の客達が
何人も袋詰めするテーブルに集まっているのだが、

袋詰めするテーブルの上に
明らかに不自然に孤立している
長財布よりは大きくて
セカンドバックよりは小さい
重厚な小バック?が「ポツン!」
と取り残されていたのだ。

私は、ブランド物にはうといので
恐らく、有名ブランドであろう
高価なものと思われる小バック。

「(こんな所に?忘れ物?)」
「(でも、袋詰めしている間に持ち主が戻ってくるだろう)」

と、思い、袋詰めが終わり、
カゴ山にカゴを戻しても、
小バックの持ち主は現れない。

「(サービスカウンターに持っていくか?
でも、サービスカウンターに持って行く途中で
持ち主が現れたらどうなる?
良く職質受ける私が怪しく思われないで、
サービスカウンターまで辿り着けるか?)」などなど
瞬時に色々な事が頭を巡った。

私と高級ブランドであろう小バックとの距離感が
かなり不自然であったが、
勇気を出して、仕方なく、
その小バックを右手に持ち、
誰が見ても見えるような持ち方で
サービスカウンターに向かったのだ。

つづく…