今回の大会では、
そんな同じ時代を生きた猛者達が
今は指導者となって各地で活躍しているが、
顔を合わせることができるのも
このときだけ…

そんな猛者たちと、
今大会に出場している現役の
若い選手の技を目の当たりにして、

「俺達は、イイ時代に空手をやってたよなぁー」
と、言ったら

それを聞いた猛者が、
「そーっすよねー」
と、しみじみ…

武道性が薄れてしまった
今大会を見て残念に思う気持ちと、

武道性溢れる良き時代を現役で過ごせたという優越感が、
相対立しながら同時に言葉となって出たのだ。

時代を感じましたね…

今、流行りのキックボクシングは
否定はしないが、武道ではない。

キックボクシングで強い選手は
自国の本当の武道を知るべきだと思う。
キックで強い選手は、
身体も素材もイイ筈だから、
武道性が身に付けば、
必ずもっと強くなれると思うのですが…

今のご時世、
武道は時代遅れなのでしょうかね?
と、考えさせられました。

空手着を着て、武道を語る人間をみると
どの程度の「道」なのか?見たくなる…

空手をやっていれば全部武道か?
それは、単なる偏見。
今のご時世、武道じゃない空手の方が、たくさんある。

極論を言えば、
同じ武道空手をやっていても、
武道たる技とそうじゃない技がある。

相撲でも、髷を結って、まわしを付ければ
相撲道の人間か?と言えば、そうではない。
語れるのは、一握りである。

これからの時代、
更に武道性が失われていく方向に向かうかと思うと、
少々寂しい感じがする…

だからこそ、これからの時代は
色々な意味を含めて、
日本伝統につきものの、
「正座」が、大きな役割を
持ってくるのではなかろうかと思う。

武道を通して強くなりたい人、
これからの時代を生き抜く
「考える力」を身に付けたい人は、
当研究所まで
お問い合わせ下さい。

追伸

正座のメカニズムからかけ離れてくると
顔面に攻撃を食らった際に
倒れやすくなるのは、ごく当たり前。
脳が揺れやすくなるから当然なのです。

これを考えると、
特に、闘う人には、普段からの
正座のメカニズムが重要になります。

かつて、PRIDEのチャンピオンに君臨した
MMAの火の玉ボーイが
10連勝して世界から狙われているとき、
彼は、首が緩んでいたので、
殴られても脳が揺れず、
倒れなかったのです。

わからない人は、著書参照!