今回の主役は、
97歳女性
旦那に先立たれ、
秋田の山奥に住み
自分で食べる分だけの野菜を家庭菜園し、
身の回りの事も全て自分でやっている。
超高齢者一人暮らし。
普通に考えて、
山奥の辺鄙な地で、
97歳で1人暮らしなんて
身内が放っておく筈がありません。
身内がいくら言っても、
本人が今の住みなれたところから
離れたくないという事なので、
不憫な地に住み続けているのが
現状なようです。
どのくらい辺鄙なところか?
というと、
隣の家までは、
徒歩で5分くらいかかるみたいで、
ここから先は、
民家だけで店は何もありません!
と、いったロケーションのようです。
そんな僻地で
年齢が年齢だけに、
何かあってからでは困りますから、
割と近くに住む娘が
頻繁に様子を見に行きます。
そんなある日、
娘が様子を見にいくと
母(97歳女性)の様子がおかしいという。
娘曰く、
「覇気がないというか…
元気がないというか…」
本人も動く気がしないという。
普通に考えて
97歳にもなれば
そういう事があっても
不思議ではない。
娘は、母親宅に行く度に
「一緒に住もう!」
「いつでもいいからウチにきてね!」
と、伝えていたのですが、
「私は、ここがいいの!」
の一点張りで、
テコでも動かなかった様子。
そこには、
口には出さずとも、
このお婆ちゃんの心情が垣間見れる。
娘とはいえ迷惑を掛けたくないという
娘に対する気遣いもあったのでしょう。
しかし、この時ばかりは
本人もいつもと違う様子に
気落ちしたようで、
話し合いの末、
娘宅にお世話になるのではなく、
施設に行くことを選択したようです。
施設に行くまでのしばらくの間、
娘宅で御厄介になる段取りになったのです。
そして、
施設に移動する朝の事…
つづく…