身体の中心に力を集めることの
重要性については、話をしてきました。

子供の才能を飛躍的に開花させるには、
身体の中心に力を集めることが大きなポイントになります。

今回は、大人=老人にも
身体の中心が大事であるという事を
考えていきたいと思います。

老後は、人に迷惑をかけたくない!
と、お考えの方が大半だと思います。

そうならないために、
どう備えますか?

今、流行りの
衰えてくる足の筋肉を
ただ鍛えるだけのトレーニングに
明け暮れますか?

それとも、走って足腰を鍛える事に
明け暮れますか?

頭脳明晰を保つため
活字を読みあさる事に明け暮れますか?

たくさんある中で、
身体の中心に力を集める事は?
如何でしょうか?

老人介護施設に行くと
腰が落ちている(著書参照)利用者だけです。
腰の入っている老人はいません。
特に、痴呆を患っている老人は
腰の落ちている方しかいません。

これは、身体が、
正座のメカニズムから逸脱してくると、
腰が落ちてくると
歩幅が狭くなり、
呼吸も浅くなり、
大きな声も出せなくなり、
腰や肩の回転が悪くなり、
棒人間のように歩くようになると、
頭の回転が悪くなってきます。
そうすると、
そろそろ痴呆の初期症状が出てきます。

これとは逆に、
正座のメカニズムに合った身体は、
腰が入り、
歩幅が広く、
呼吸も深く、
声も大きく、
腰の回転がしっかりしていて、
頭もしっかりしています。

交差点待ちの信号で
青になって歩き始める人を観て、
「痴呆が出てきそうな人だなぁ〜」
という歩き方をしている人は、
観ていると良くわかります。

(そんな事、わかるんですか?)

もちろん、わかります。

仕事柄、普通の人とは違う
視点(目)なのかもしれませんが…

私は、実家に、ときどき帰った際、
父の痴呆の初期症状に、
大家族の中で1番先に気が付きました。

たまにしか帰らない私が、
同居している家族より先に
気が付いたのです。

私「親父、ボケてきているから気を付けた方がイイぞ…」
家族「そんな事、無いだろう!」

そうしたら、あっ!と言う間に寝たきりになりました。

脳外科で診てもらうと、

ドクター「こんなに早く寝たきりになるのは珍しいですね」

と言われ、続いて、

ドクター
「おそらくアルツハイマー型だと思われますが、
確定するには検体(脳)を採取しないと断言できません。
検体を提供していただけると、遺伝性のものであるか否か?
も判断できますが、仮に、遺伝性があると分かっても、現段階では
何の対処もできませんが、医学の進歩のために提供してもらえるように
家族で話し合ってみてもらえませんか?」

と、言われました。

私もその席に同席していましたので…

思い出すと父は、腰が落ちていました。

そして「腰がイテー!腰がイテー!」とよく言っていたのを
思い出します。

身体の「要」である「腰」は大事ですね!

実は、その他にも父の「要」である「腰」を落としていた
原因があったのです。

それは、家族も知りません…

長くなりましたので、続きは次回…