70代男性。

ほぼ車椅子生活。
30年以上前に、
慶應義塾大学病院で消去法により
難病の筋萎縮症と診断されて、

現状は、
右手はゆっくりなんとか少し動かせる程度で
パソコン操作はゆっくりではあるができる。

右腕はやっと少し動かせる程度

左腕は、右腕に比べると
もっと動かしずらい状態

左手の指先は萎縮して5本全て
第二関節が90℃に曲がって
硬くなっている状態。
痛いけど無理して伸ばせば
何とか伸びる程度の萎縮。

足もほとんど自力では動すことはできない。
少しは動かせるが、
立って足を運んだりはできない状態。

当然、1人では何もできないので
奥様が身の回りに世話をしています。

食事は、口に運べば、
こぼしながら食べられる程度。

水も口に持っていけば、
顎下に受け皿をあてがい
こぼしながら飲める程度。

朝、起きたら車椅子に座って
1日中車椅子で生活をしている。

手も腕も思うように動かせないので
車椅子の移動も奥様が行なっている。

声は出せるが、
うまく発音ができないため
聞き取れない。

稀に、聞き取れることがあるが
本当に稀。

コミュニケーションは、
指で1文字1文字書いて
それを読み取って
意思疎通を行うのが常。

この男性は、今までに、
ほとんど熱が出たことがなかったが、
今のような原因不明の難病になって
車椅子生活になる前に違和感を感じていた箇所に
蒸しタオルによる熱の力を、ここ2か月くらい前から
寝るときに実行している。

そして、
2週間くらい前から
少し熱が出てきたのが
発端だった。

この方は、車椅子なので
外出することは無く
外で感染してくることは絶対に無い人。

そして、定期的にくる訪問診療の際に
珍しく熱が出ていることを医師に伝えると

時が時だけに
コロナかも?という判断から
念のための抗原検査とPCR検査を行なったら
両方とも陽性になってコロナ罹患が確定した訳です。

 

 

 

 

つづく…