つづき

 

猪木氏は、元気であった頃もメディアに出演していましたが、
難病になって衰弱していく自分も映像に残したようです。

「ありのままの自分を見てもらうことで
それを見た人がどう思うか?でいいじゃないか!
弱々しいなぁーと思う人がいたり、
頑張っているなぁーと思う人がいていいと思う」

と、猪木氏は言う。

 

つづいて、その最期の映像の中に、

猪木氏が、プロレスラーを引退するときに朗読した『道』
の詩はプロレスファン、猪木ファンの間では非常に有名ですが、

『この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せば
その一足が道となり
その一足が道となる
迷わずいけよ
行けばわかるさ』

こんな感慨深い大作を描いた本人が、
最期が近くなる映像の中で、

「そんな俺が、今、道に迷っている!」と言い放ち、
その場にいた周囲の人達を笑わせている。

最期までユニークさを忘れない。

映像には、見るからに
最期が近いことを知らせる
顔つきをしている。

どんな顔つきか?は、
いつも当研究所で言っている
死が近い、顔付きそのものになっているのです。

 

 

 

つづく…