高校一年生男子。

思春期という年齢にも関わらず
凄く素直な、スレていない男子。

聞くと、

学校で体育の授業のとき
マット運動で後転をしたら、
背中から「グキッ!」と音がして
それから背中が痛いという。

「グキッ!」と痛めてから1週間経つが、
普通に過ごしていれば痛くはないが、

急に動かしたり、
階段を降りるときに
背中が痛くなるという。

背中を痛くしてから
1週間後の身体を
立ったまま
後ろから観察開始。

先ずは、痛めた箇所に
狙いを定める。

背中をみると
痛めたのは、
恐らく左側であろうことが
肩に出ている。

右肩は、
首から真横の位置にあるが、

左肩は、
首よりも少し前の位置にあって
前に巻いている。

マット運動で痛めた背中を
無意識に伸ばそうと
身体が防衛している
かのようにも見える。

次に、首元の
肩が凝る箇所をみると
左側がやけに盛り上がっている。

右の側の同じところを
触って比較する。

左側の方が断然硬直して
盛り上がっている。

私一人で、
身体の反応を楽しんでいても
面白くないので、

傍にいたお父さんにも
子供が怪我をした現状を
一緒に確認してもらう。

左右の肩の位置(巻き)と
左右の首元の硬さを
確認してもらう。

お父さんも左右さを確認し
違いを納得。

今度は、階段を降りるときに
マット運動で痛めた背中に
痛みが走る原因を探る。

うつ伏せになってもらう。

 

 

つづく…