この後、杜の中を移動しながら、
さまざまな場所で
さまざまな自然の力
杜の力を体験しました。

水が流れる小川の上を
木で堰き止めるようにすると
流れる水の音が変化する体験や
(水の中には何も入れず、
流れる水の上を堰き止めます)

杜のとある場所で元気にテンポよく歌うと
歌に合わせて杜全体がノリノリになってくれる体験など…

普通では信じ難い現象ですが、
決して見えないピアノ線が
杜中に張り巡らされていて、
黒子が影で操作しているような
大掛かりなカラクリがある訳ではありません。

当たり前です。

杜が歌に合わせて踊ってくれるように
ノリノリになってくれるのです。

この時は、1回目よりも2回目の方が
大胆に盛大に歌にのって踊ってくれました。

もちろん、参加した8人全員が、
目の当たりにして
驚きながら歌っていました。

 

 

まとめ

今回の体験で
感じたこと、
思ったこと。

先ずは、
武道の観点から考えてみると、

私がまだ若い頃、
強くなるために修行の場といえば
「山に籠る」と言っていました。

今回の体験した「自然の力」を
考えてのことだったのだろうか?

「山」独特の勾配やイレギュラーな環境が、
命を取り合う様々な局面において
咄嗟に、瞬時に、対応できる
感覚を養うという意味での
山籠りだったのではなかろうか?

しかし、その中でも
勘のイイ修行者は、
今回のような自然の中でしか培われない
「力強さ」や「見えない感覚」を感じ、求め、
山籠りを選択する猛者もいたのかもしれない。

山籠りには、
近代化された人間の生活とは対極にある
動物が持つ「野生の勘」であったり
「野生の力強さ」だったり
本能を目覚めさせてくれる自然環境が、
昔と変わらず今も存在する事は
間違いないようである。

「杜の力」を見せつけられた今となっては、
修行の場として山籠りを選択するのも
色々な意味において心底合点がいく。

また、自然は、達人を目指さなくとも一般の人にも、
分け隔てなくその力を披露してくれる。

杜が信じ難い現象を起こしてくれるので、
子供も大人も非常にワクワクします。

特に大人は非常に心が揺さぶられます。

私は、揺さぶられました。

忘れかけていた大事な感覚を
思い出させてくれるような、
懐かしく、ワクワク、キラキラするような
感覚を杜が想い出させてくれるのです。

ハリーポッターの魔法の世界が
実在するかのような世界観なのですが、

これは現実なのです。

 

 

つづく…