つづき…

鹿島のお手水みも
香取同様、沈殿物や浮遊物が溜まっていて汚い。

手は洗えるけど、
口をすすぐ気にはなれない。

仕方無く周りを見渡して
他の参拝者がいないのを確認して
裏技解禁!

竹筒に流れ落ちる前の綺麗な水で
手と口を清める。

仮にこの日が晴天であれば、
下世話な参拝者が多いため
こんな掟破りの芸当ができる訳がなく、

こんな事ができるのも、
雨(天)のお陰であるようも思えた。

この時点で、本日の参拝の
選ばれし者なのかもしれない。

楼門を通り、拝殿で参拝をしようかと思ったが
他の参拝者が、あれこれ言いながら写メを撮っていたので
帰りに参拝することにして、奥へ進む。

流鏑馬(やぶさめ)の行われる奥山道を通り
鹿園を左手に見て、奥社に向かう。

余談だが、
鹿島神宮の鹿は、
奈良の春日大社を創建する際に
御祭神である武甕槌大神(たけみかずちのおおかみ)の
分け御魂を鹿の背中に乗せ、お遷ししたと言い伝えられ、
奈良までの鹿が通った地に鹿の付く地名はその由来があるという。
江戸川の鹿骨とか、足立の鹿浜とか。

私は、両地とも空手で縁がある地で、
武甕槌大神は、武道の神様であるが、
私が身につけている空手も武道である。
スポーツ空手ではない。

武道の神、戦の神は、
同時に平和の象徴の神でもある。

「闘いの神」が何故?平和の神?
と思うかもしれないが、

戦の悲惨さを本当に知っているからこそ
平和の大切さ大事さを真から知っている神と
言われている由縁である。

非常に頷ける。

 

 

つづく…