つづき

薬を飲ませてから
2、3日経った頃、
傷口の周辺の毛が更に抜け落ちて
傷口の全容が見えてきた。

 

やはり、
最初に見たときとは
かなり様子が違ってきた。

化膿せず、このまま治ってくれれば
良いのだが…

と、思ったのも束の間、

更に、翌日
悪い予想が的中してしまった。

傷口が化膿してきた。

 

コタ本人も、当然のことながら
傷口が気になるようだ。

1日1回の薬は絶対に怠らず
必ず飲ませるように心掛けた。

10日分の薬が無くなる頃
傷口が小さくなってきたが、
完治するまでには至らなかった。

再度、獣医を訪れ
相談することに。

私「一度、連れてきた方が良いですかね?」

獣医「連れて来られそうですか?」

私「やってみなと分かりませんが…ちなみに入院ですか?」

獣医「このくらいの傷なら、野良なので、処置して帰すことになると思います」

私「とりあえず、薬をもう10日分出してもらえますか?」

獣医「一緒にステロイドも飲ませてみると治りが早いと思いますよ」


「(人間にとっても劇薬なのに
猫に飲ますのか?このヤブ獣医め!先生の機嫌を損ねると面倒だし)じゃーそれも!」

獣医「その方が良いでしょう!野良だし」


「(野良だし?って何だオマエ?野良の命を安くみてんのか?
ステロイドは飲ませないで捨てればいいか)そうですね!」

と、いうことで、

自分のことで、
神頼みするほど嘆願したことは
ありませんが、

「(頼むから治ってくれ!)」

と、自然と言葉が湧き出てきてしまった。

化膿止め2クール目に突入!

 

 

つづく…