部屋に通されると、
自然と隅にある
小さな仏壇に目がいった。

お位牌と一緒に
かろうじて色が少し残っている?
少々色褪せた?一枚の男性の写真が
飛び込んできた。

その写真の男性は、
宮司の格好をしていて、
恐らく先祖であろう写真が
供えられていたのです。

「(ん?先祖に神使いがいたのか?)」

席について、
Mさんから今回の経緯や
今の身体の状態などを聞く流れになった。

短期間で慌ただしく身体が激変していく中、
ステージ4の肺ガンを宣告され、
抗がん剤しか打つ手がない状況に
青天の霹靂であることを熱弁いていた。

その熱弁の最中にも、
息が切れてしまい
苦しそうにしていました。

病状の深刻さが伝わってくる。

一通り、話を聞いてから、
分かっているようで分かっていない
今の医学や科学の限界や
本来、身体が持っている力について
お話をする。

緊張しながらも
真剣に聞き入っている様子が印象的だ。


「普通の人は、病院に行って
まな板の上の鯉状態にならなければ、
何もすることがありませんが、
私が教える方法には、医者に行かなくても
自分で出来ることが沢山あります。
どうしますか?やってみますか?」

Mさん
「やってみます!」

その声には、
「出来ることは何でもやる!」というような
強い意思が感じられた。

自分で出来ることを
Mさんに指南する。

それに加え、
熱の力、食事、医者との向き合い方など
注意点を説明した後、

誘導しながら効果のある体操をするため、
身体を診せてもらう流れになった。

腕を上げてもらう。

(あれっ???)

(腕がどこまでも上がる!)

(耳の後ろまで上がる!)

ここで、松田優作が登場する!

?????

「(何じゃーこりゃ?)」

心の中で叫ばずにはいられなかった。

 

 

 

 

つづく…