世の中の「常識」と思われることが
良く考えてみると実は「非常識」である
という事は山のようにある。

そのひとつに、
「身体は医者が治してくれる」
という考えだ。

何も考えなければ、
「身体は医者が治してくれる!」が
正論に思える。

しかし、これに関しては、
全くの勘違いである。

身体に異物ができて
取り除くのは医者の役目だが、
切開した部分や異物を取り除いた傷口を
くっつけるのは身体の治癒力である。

医者は、くっつきやすいように
縫合はしてくれるものの
傷口の細胞をひとつひとつ
魔法のようにくっつけてはくれないし、
どんな医者もそんな事はできない。

これは、絶対的な事実である。

異物を取り除くときも
正常細胞と異常細胞の境界線を
医者が見極めて切ってくれる訳ではない。

正常な細胞も切り取られるかもしれないし
異常な細胞を取りきれず残こすことだってある。

今は、病理検査で
異常細胞と正常細胞が
判断できるようになってはいるものの、

摘出細胞を病理検査に出すような場合は、
異常細胞を取り除くため
正常細胞を余分に切除するかたちになる。

 

 

 

 

つづく…