とある朝方、
非常に珍しく、
寝返りで目が覚めた。

肩が痛い。

上体を起こして
腕を回してみる。

明らかに昨日とは腕が違う。

「(そういえば…)」

2、3日前からシャワーをしている時に
腕の動きに違和感があったことを
寝ぼけながら遠い彼方に思い出していた。

腕を動かすと痛いし、
回しても痛い。

少々の痛みであれば
我慢して動かしながら治すが、

顔が歪むくらいの激痛だ。

「(石灰化した肩関節の異常か?)」

と、考えていたが、

とりあえず、
日課の朝行を済ませて
他の人にも指南している
体操をやってみるが、
改善される気配がない。

「(マズいなぁ)」と
思いながらも勘が働く…

何でか?分からないが、

「(明日には、治っているかなぁ?)」

と、天啓に近い
ひらめきがあった。

「(ヨシ!やったろか!)」

気合術で気合を入れる。

色々と体操を行なってみる。
もちろん、これも、
皆さんに指南している
体操と全く同じである。

痛いところは、
肩の前の部分で、

どのくらい痛いか?というと
テーブルの上にある
軽いTVのリモコンが取れない。

普段から歪んでいる顔が
痛みで更に歪み、
うめき声が出るくらい痛い。

体操をするのも痛くて一苦労。

普段、クライアントさんにも言っているように
「ただ、やればイイ!」という体操では効果がない。

当然、
無闇矢鱈にやっても無駄であることは
重々わかっている。

何回か体操をやったが、
直ぐ効果が見られないので、
肩に関係がある他の箇所に
的を変えて体操を行なってみる。

肩、肩甲骨、鎖骨、肋骨、腰。

ちなみに、
何にでも効く
万能な体操はない。

的を絞って体操をしていると、
正常であろう反対側とは、
明らかに動きが違う箇所が
明確に表面化されてくる。

「(そうか。そういう原因で腕が
上がらなくなったか。しゃねーなぁー)」

と、少々観念した。

 

 

 

 

つづく…