しかし、
3・11以降、多くの日本人が、
それまで縁遠かった「死」を、
明日にでも自分を襲うかもしれない
身近なものとして意識するようになりました。
(→天災も悪い事ばかりではありませんからねー)
しかし、
死を身近に感じることは、
とりもなおさず生を身近に
感じることでもあります。
だからこそ、
私は日本人は肉体だけでなく、
魂についてもう一度
思いを馳せてほしいと思うのです。
「人は必ず死ぬ」という死生観は、
言い換えるなら、人は一回きりの人生しか
生きられないということです。
(→この時代、この肉体、この環境として
生きるのは一回きり、と言う意味でしょう)
でも、それではあまりに自分の人生は
理不尽だと思う人はたくさんいるのではないでしょうか。
そこで、
「人には霊魂がある」という考え方を
受け入れたらどうでしょう。
「人は必ず死ぬのは確かだけれど、
人間にとって死は終わりではなく、
魂は永遠に生き続ける」…。
この考え方は、
現代人にとって大きな救い
となるのではないでしょうか。
また、
「魂は死なない」というイメージが
インプットされれば、この世では
自分は理不尽な人生を送っていたけれど、
悠久の生の中でみれば、
そうした理不尽さという意識を
解消することもできるだろう、
という視点に立つことができます。
そうすれば、死を無意味に
恐れることもなくなることでしょう。
つづく…