「さまよえる霊との対話」より掲載です。

 

博士
「あの方は、地上にいた時から霊界のことや、
こうして地上へ戻ってこられることを、
ちゃんと知っておられたのです。
人生というのは学校のようなものです。
この地上にいる間に、死後の世界のことを
できるだけたくさん知っておかないといけないのです。
霊界へ行ってから、
あたりを明るく照らす光になってくれるのは、
生命の問題について地上で学んだ知識だけなのです」

スピリット
「そういうことを、
なぜ誰も教えてくれなかったのでしょうか?」

博士
「では、もし誰かがあなたにそんな話をしたら、
あなたはそれを信じたと思いますか?」

スピリット
「私が付き合った人の中には、
そういう知識を持った人はいませんでした」

博士「今年は何年だと思いますか?」

スピリット「1912年です(タイタニック号が沈没した年)」

博士「実は1916年なのです」

スピリット
「では今まで、私はどこに行ってたのでしょう。
お腹は空くし、寒くて仕方がありませんでした。
お金はたっぷりあったのです。ところが最近は、
それを使おうと思っても手に取れないのです。
ときには暗い部屋に閉じ込められることもあります。
その中で見せられるのは、過去の生活ばかりなのです。
私は、決して悪いことはしておりません。
ですが、いわゆる上流階級の人間が
どんなものなのかは、あなたも多分ご存知と思います。
私はこれまで“貧しい”ということが
どういうものなのかを知りませんでした。
これは私にとって全く新しい体験でした。
なぜ世の中は、死ぬ前にそれを
思い知らせるようになっていないのでしょうか?
地上で思い知れば、私のように、
今になってこんな苦しい思いをせずに済むでしょうに…」

博士
「お母さんやお友達と一緒に行って、
その方たちが教えてくださることを
よく理解してください。そうすれば、
ずっとラクになります」

 

 

 

つづく…