「さまよえる霊との対話」より抜粋です。

博士
「地上で自分本位の生活ばかりしていた人は、
たいてい霊界へ行ってから
暗闇の中に置かれます。
あなたはこれから
霊界の素晴らしい側面を勉強して、
人のために役立つことをすることが、
スピリットの世界で大原則であることを
理解しないといけません。
その時に味わう幸せが
”天国“なのです。
天国とは精神に生じる状態のひとつなのです」

スピリット
「なぜ、そういうことを
地上で教えてくれないのでしょうか?」

博士
「そんな話を地上の人間が信じるでしょうか?
人類は、一握りの人を除いて、
大体において霊的なものを求めず、
他のこと、楽しいことと
お金になることばかり求めます。
霊的真理は求めようとしないものです」

スピリット
「なんとなく奇妙な感じが、
じわじわと迫ってくるみたいです。
おや、母さん!母さんじゃないの!
僕はもう大人なのに、
なんだか子供に戻ったみたいな感じがする。
ずいぶん探したんだけど、
僕はずっと暗闇の中で生活していて…。
なぜこんなに見えないのでしょう?
この目、治ると思いますか、お母さん?
このままずっと見えないままですかね?
母さんの姿は見えるのに、
それでも盲目になったような
感じがするのは変だと思わない?」

博士
「あなたは肉体がなくなって、
今は霊的な身体に宿っているのです。
だから、その霊体の目が開けば
霊界の美しいものが見えるようになるのです」

スピリット
「あそこにステッドさんがいるのが見えます。
同じ船に乗り合わせた方です。
なのにステッドさんは
暗闇にいるように見えませんが…」

博士「…」

 

 

 

 

つづく…