つづき…

「さまよえる霊との対話」より抜粋です。

 

スピリット
「溺れたのです。
でもまた息を深く吹き返しました。
今の方(ステッド)の姿は見えないのですが、
声だけ聞こえました。
“ここに入りなさい。その後一緒にいきましょう”
と言ったのです。ですが、
どこにいるのかわかりません。
目が見えなくなってしまった!何も見えない!
海の水で目をやられたのかもしれませんが、
とにかく見えません」

博士
「それは霊的な暗闇のせいですよ。
死後にも生命があることを知らずに
肉体から離れた人は、
暗黒の中に置かれるのです。
無知が生む暗黒です」

スピリット
「今、少し見えるようになりました。
少し見えかけては、すぐまたドアが
閉められたみたいに真っ暗になるのです。
妻と子供のそばにいたこともあるのですが、
2人とも私の存在に気が付きませんでした。
今はドアが開いて、寒い戸外に
締め出されたみたいな感じです。
我が家に帰っても孤独です。
何かが起きたようには感じてますが、
どうして良いのかわかりません」

博士
「ご自分が置かれている事情が
お分かりにならないのですか?」

スピリット
「一体、私に何が起きたのでしょうか?
この暗闇は何が原因なのでしょうか?
どうしたら抜け出せるのでしょうか?
自分のことがこんなに思うように
ならないのも初めてです。
いい感じになるのは、ほんの一瞬です。
今、誰かの話し声が聞こえます。
おや、さっきの方が見えました。
ステッドとおっしゃってましたね?」

博士
「そうです。あなたが来られる前に
ステッドさんが、その身体で挨拶されたのです。
あなたをここへご案内したのは、
ステッドさんですよ。
ここに集まっている者は、あなたのように
暗闇の中にいるスピリットに
目を覚まさせてあげる仕事をしているのです」

スピリット「…」

 

 

 

つづく…

 

 

追伸

写真の表紙は、
現在販売されているものとは
もしかしたら違うかもしれません。

 

かなり、前に購入したので
お求めになる場合はご注意下さい。