つづき
私「先生!私が誰だか分かりますか?」
先生「分かるよ!お前を忘れるわけないだろう!」
うれしい言葉でありながらも、
糸を引くような茨城弁に更に拍車がかかった
イイ感じで出来上がっている酔っ払いの喋り方をしている。
そう!この時、ヨシおばの喋り方が脳裏をよぎった。
私「たまには施設の外に出たりしているんですか?」
先生「ここは施設だから出られないんだよ〜」
大きな病気もしていないようだし、
話している内容は理解できているようだが、
不気味な喋り方が強く印象に残った。
この先生と最後に会ったのは
恐らく今もあるホットパークという温泉宿で
そのときは、歳の割には、
当研究所がいう腰が上がっている人で、
何せ喋っている声がデカい。
内緒話ができない人のような
他に筒抜けになる程、声がデカい。
しかし、声が大きいということは、
呼吸が深く下腹まで入っていて
身体の中心に力が集まっている証拠でもある。
そんな人が、施設に入ると
糸引き増し増しの喋り方になってしまう。
決して納豆を食べている訳ではない。
最初は、ふざけているのか?と
思うほどの話し方であったが、
これも、
今回の和田医師の話を聞いたとき
謎が解けたのだ。
つづく…