左肩を見えない奴に
ガッツリ掴まれている
現象の最中、

タイミングよく
頭を振りながら
変な輩が入店してくる有様

「(何だ?『変』が続くなぁ?)」

と、思いながら、

ここに来る前の店で手がけていた
コラムの続きを描こうと思い、
カバンに手を伸ばす。

左肩は、相変わらず、
ズレたポイントを
鷲掴みするヤツがいるが、

少し身体を動かすと
掴まれている違和感が
少々軽減される。

電源を立ち上げて
画面に目をやるが、
あとから入店してきた
頭を小刻みに振っている
変な若い女性が気になる。

ひとり奥の角の席を陣取り、
相変わらず頭を振っている。

やっぱり変だ!

 

そんな中、

店員の番号札を呼ぶ声が
店内に響き渡る。

注文の品が出来上がったようだ。

荷支度をし
カウンターで品を受け取って
店をあとにする。

左肩の違和感は
何かを主張しているかのように
相変わらずの鷲掴み

しかし、
店から少しずつ離れていくと
肩の違和感が薄れていく。

見えない存在は、
どうやら私よりも執着するものが
他にあるようだ。

私に執着があるなら店を出ても
あとを付いてくるはず。

あの土地か?頭を振る奴か?
いずれにせよ私以外に
執着があるのであろう。

一般的には、
人や土地に執着し縛られるのが地縛霊
特に執着はないがふらふらしている浮遊霊
が主流だが、

個人的には、

執着なくして、
そんなところでフラフラしていないで
行くべきところに行けばイイのにと思う。

目線がこの世の向いていると
行くべき世界にも行けず
彷徨い続けなければならない。

 

どうやら今回の見えない存在は、
土地や人に執着をもった
地縛霊のようだ。

 

 

前半は、
行くべき世界に向かって
手厚く供養されている
見えない陽的存在と

後半は、
この世に対する執着が強く
彷徨い続ける見えない陰的存在のお話でした。

皆さんの身近な
この世を去った存在は?

陽的存在?

陰的存在?

どちらですか?

どうせなら、
行くべき世界に向かっている
陽的存在でいてもらいたいですよねー

 

 

 

 

 

おわり