最初の一撃をくらってからは、
線香の火種を
腕に押し付けられているような
地味な痛みが続く。

傷口を見る。

うっすら赤くなっている。
得体の知れない何かに
刺されたのか?喰われたのか?

どっちでもいいが、

毒があるのか?無いのか?分からないが、
中の物を絞り出すように
傷口を強く摘んで様子をみる。

相変わらずの
線香の火種感が
続いている。

傷口をカッターで少し切り開いて
絞り出したい衝動に駆られる。

移動中であったため
消毒薬は持っていない。

こういう時は、
身体を知っている人は、
直様、化膿括点を弾く。

化膿括点とは、
切り傷や虫刺されに
効果絶大の急所である。

スズメバチ数匹の攻撃であれば
化膿括点で十分対応できるという
信用できる仲間からの報告もある。

また、

ハブに噛まれたときも有効だった!
という話も聞いた事はあるが、
こちらの話は、出何処が不明瞭なので
アテにはできない。

いずれにしても、
そのくらいの効果がある
急所を弾いて括を入れる。

刺されていない左腕の化膿括点は
弾いても何とも無いが、
噛まれた右腕の化膿括点の方が
違和感満載だ!

急所に異常あり!
という感じがする。

こういう時は、急所を
弾いておいた方が無難であるという事を
身体が教えてくれているのだ。

 

 

 

つづく…