日常において、
子供達に向かって大人が言う

約束を守りなさい!
時間を守りなさい!
行儀良くしなさい!
心を大事になさい!
物事には意味があるんだ!

これらは、
子供達にすれば「実感」が伴わない物ばかりです。
親に指摘されると、仕方なく、返事はするが、
(返事しないともっと面倒くさくなるから)
いまいち捉え所のないまま
その場その場が過ぎてしまいます。

しかし、

杜での体験は、違います。

「踏ん張る力」という形で
子供達の「実感」が伴うため
分かりやすい。

『言うが易し行うが難し』です。

(口先だけの大人は非常に耳が痛いと思います。
私も体験するまでは口先の立場だったように思います)

(ちなみに、学校の先生は口先だけですからね!
注意や指摘はするが、子供達に実感は伴いません。
注意や指摘だけを言うなら小学生にでもできます)

多感な幼児教育において子供達に
杜の力を実体験させることは、
子供達に大いなる化学反応が
期待できるように思います。

子供は、成長する過程で
日常のことで何か「できる事」
があると「自信」になります。

この自信は、当然、
生きていく自信へと
つながっていきます。

例えば、
知り合いも、誰もいない
未開拓地に行ったとき、
「〇〇大学の出身です」と
言ったところで
誰も相手にしてくれません。

「大学出て何ができるの?」
って事になります。

これは、社会人をやっている方は
よーーく分かると思います。

大学出の新入社員は
会社に入ってきて何ができるのか?

企業に入った新卒は、
業務に関して、何も出来ません。

ところが、
日常的なことで、
何でもイイですから、
これが「できる」となると
相手が評価し、そこで生きていけるのです。

挨拶や基本的な電話応対や気配り
のような日常的な事が「できる」と
相手が評価してくるのです。

杜は、この「できる」を
「踏ん張る力」として
体感させてくれるのです。

ここで書きながら、私自身も
「自然の力」「杜の力」を
体験できて本当に良かったと思っています。

今回は、忙しない都会に生きる日常では
絶対に体験できない現象が
参加者全員の五感を通して
感じることができました。

本当に感謝です。

また、小さな植物や木々の生命に触れますから、
自然の大切さ、命の大切さ、を
それぞれの感受性で感じることができます。

杜の力を実体験しますので
「自然の大切さ」が
心から湧いてくるのです。

体験がなく、活字だけで
環境教育を説くのとは、
申し訳ありませんが次元が違います。

教育として考えた場合、
絵に描いた餅も大事ですが、

それよりも、
実物の小さな餅の方が
断然、説得力があります

改めて、
素晴らしい体験をさせてくれた
「自然」に「杜」に感謝です。

ありがとうございました。

 

 

 

おわり

 

 

 

 

追伸

 

 

 

つづく…