仙人
「それでは、もうひとつ、試してみましょう。
次は、弟くんも一緒に手伝ってもらおうかなぁ?」

弟「(ポカーン)」

仙人「その前に、お母さんいますか?」

お母さん「ハイ!」

仙人
「こちらに来てもらっていいですか?
お母さんと向かい合います」

と言って、仙人は子供達を優しくサポートし
お母さんと子供達が向かい合います。

仙人
「普段、お母さんはご飯を作ってくれたり、
片付けたり、お洗濯してくれたり、
色々みんなのために一生懸命働いてくれていますね?」

子供達「ハイ!うん!(弟君恥ずかしそうにモジモジ)」

仙人
「そんなお母さんに、
心から『ありがとう』って言ってみます。
イイですか?気持ちを込めて『ありがとう』
を言います。イイですね?」

子供達「はい!×2」

仙人
「一緒に声を合わせて言います。せーの!」

子供達「ありがとう!」

仙人
「それで、お姉ちゃん、しっかり立ってみます。
また、さっきと同じように押してみますよ。
動かないように踏ん張ります。
いきますよ?」

仙人が、お姉ちゃんを押します。

見ている外野一同「おぉぉーー」

お姉ちゃんは、動きません。

仙人
「動きませんね。
次は、『ありがとう』をイイ加減に言います。
気持ちを込めないで適当に言います」

仙人「イイですか?せーの!」

子供達「あざーっす!」
(子供達が言ったイイ加減な「ありがとう」が
うまく言葉で表現できないので、
読んでいる人にいい加減さが伝わるように
「あざーっす!」と表現してみました)

仙人
「また、お姉ちゃん、押してみましょう」

仙人は、お姉ちゃんを押します。

お姉ちゃん「きゃー!」
見ている外野一同「おぉぉーーー!何でだ?」

仙人「動いちゃいましたね!」

仙人「皆さん、今のは、何だか?分かりますか?」

一同「?????」

仙人「言霊です」

一同「あぁぁーー。なるほど」

 

 

 

 

つづく…