先生「風を当てますので、少ししみるかもしれません」

私「(やっぱり、声が震えている)」

「シュシュシュシューッ」(風の音)


「(かなりビビっているなぁ)」
「(普通は、シューーーーッだろ!)」
「(風にビブラート付けてどうすんだよ?)」

この気の弱そうな感じに少し安心を覚えた。

『自分のやり方が一番正しい』と
自信過剰になっている無責任な歯医者よりも
打診しやすい印象を受けた。

問題の歯に少し手を入れた後、

先生
「もう一度風をかけますね」

「シュシュシュシューッ」(風の音)

相変わらずのビブラートの風だ!笑

先生
「虫歯にはなっていないようなので、
詰め直して終了になります。
その前に、全体をみさせて下さい」

「右上から、大丈夫、大丈夫、大丈夫…」
「左下から、大丈夫、大丈夫、大丈夫…」

「虫歯は、1本もありませんね」
「クリーニングはどうしますか?」

私「じゃーお願いします…」

先生
「折角だから、やっておいた方がいいですね」
「では、問題の歯にレーザーを当てて
固めて、噛み合わせを調整して今日は終わりになります」

「では、風を当てて表面を乾かしますので、
少ししみるかもしれません」

「シュシュシュシューーッ」(風の音)

私「(まだ、緊張してんのかい?)」

 

処置をして、噛み合わせを調整して、

 

先生
「今日は、これでお終いです。
クリーニングは、来週行いますので、
予約して帰って下さい」

私「ハイ」

 

つづく…