つづき

3日目の朝

朝起きた瞬間から
痛みを感じる。

「(まだ、痛いなぁ!)」
と、思いながら腕を動かしてみると、
昨日までとの違いに気が付く。

「(ん?痛むが…
少し良くなっているような感じがする)」

この日は、
空手の仲間達と
忘年会の予定があった。

全員が集まる前に
気の合う若い幹部連中と
先に一杯飲んでから
全員が集う忘年会に
合流する流れになっていた。

集合時間まで時間があるので、
蒸しタオルをしてから、
更に追い討ちをかけるように
肩の体操を行う。

体操をやって気が付いたのだが、
主訴は肩だが、
隣近所に不具合が波及している事が
よーく分かった。

身体は、肩に限らず
どこも複雑に
隣近所と連携しながら
動くようになっている。

肩も例外ではない。

 

若い幹部連中とは
混み合う名店での宴になるので、
開店時間よりも少し早く待ち合わせをし
店前で並ぶ。

美味しい酒と肴をいただき
全員が集う忘年会に向かう。

事実上の二次会だ。

会場までは、電車で移動するが、
アルコールが程良く回ったのか?
痛みが緩和されているような錯覚を起こすが、

「(イヤイヤ、違う!)」

二次会を終えてから
帰りの電車の再び吊り革につかるが
更に肩の痛みの感じが全然違った。

 

 

つづく…