関東エリアで、日曜の午後2時からフジTVで、不定期で放送されている番組です。
文字通りノンフィクション!である。

非常に考えさせられる内容が目白押しで、
見られないときは録画してでも見るように心掛けている。

なぜなら、TVの報道という番組でさえも
一方的な視点からの情報であって、
真相にまで達していない番組が殆どだからだ。
私達の仲間内では、「報道=マスゴミ」という認識が常識なのだ。

報道という垂れ流し番組と違い、
このノンフィクション番組は、
真相を追跡し、視聴者に問題を投げ掛け、
考えさせる番組だと感じている。

今回は、「万引きランナーと言われて」

詳細は、ググって下さい。

主人公の女性ランナーは、物事の分別もあり、普通の人以上に
色々な意味で魅力的な女性であるとお見受けする。

では、その女性が何故?万引きを繰り返すようになり
ニュースにまで取り上げられたのか?

表面的な答えは、番組の中にあった。

万引きの発端は、実業団時代にコーチ、監督からの強制的な減量が原因だ。
マラソンランナーだからという競技の特性からなのか、
体重管理が厳格であったようで、
食べたいものが食べられず、
何かの拍子に、嘔吐する事を覚え、
食べても出せば体重が減っていく事を知り、
食べられないストレスを嘔吐する事で解消していた。

嘔吐する事で、それまでのストレスが無くなったように錯覚し、
そして、タイムや結果も出て、
女子マラソン3大大会のうち2つを制覇。一世を風靡する。
ところが、拒食症の状態でフルマラソンが続けられる訳がなく、
怪我や体調を崩し、そのまま転落していく。
その後、結婚にも失敗し、万引きが繰り返されていく。

これが、表面的な原因である。

当研究所では、注目すべき点は、エネルギーの変換に注目する。
食べたい要求をコーチや監督に強制的に抑えられたエネルギーが、
その後、彼女の人生において負のエネルギーとなって再び表面化した際は、
負の行動となって現れているのである。
これが真の原因である。

このエネルギーの変換は、
子育て世代の家庭に負のエネルギーとして現れるときは、
子供が休み明けで不登校になってみたり、万引きしてみたり、

成人に負のエネルギーとして現れたときは、
薬に手を染めたり、ギャンブル依存になってみたり、
時には自害する最悪の事態になることさえもある。

主人公の彼女には、万引きという形で表面化したのであろう。

残念な事は、彼女の家族は、誰も、真の問題に気が付いていない。
彼女が活躍して大会で優勝していた時は、周りからチヤホヤされた恩恵を受けた
良い経験がありながらも、病的に万引きで苦しむ本人に
優しい手を差し伸べる兄弟がいない。
彼女が良い時はチヤホヤされ、転落したら邪魔者扱いだ。

身内の口から出る、
「お前が万引きしたせいで後ろ指さされる!」
「物を盗んで良い事か?悪い事か?わからないの?」
そんな事は、彼女は、当然の如く、分かっている。
問題は、万引きには無い。
エネルギーの変換にあるのだ。

これでは、彼女の万引きは治る訳がない。
本当に孤独だと思う。
彼女に、同情してしまう。

真の原因に気が付いている人間が側にいない。

この負のエネルギーの再来は、
身体の性質と同じで、よく似ている。

と、長くなったので、続きは、また…

追伸:
今、30代後半を迎えた彼女、まだ走る事を続けている。
そのフォームを見ると、才能と素材の凄さが垣間見れる。
走る姿が、正座のメカニズムそのものである。
もし、彼女の持つエネルギーが、監督やコーチによって正しい形で導かれていたならば、
間違いなくウルトラ超アスリートで記録と名を残していたであろう事が
そのフォームから見て伺える。

この話の中の強制的に減量させた監督、コーチという人を指導する立場の人間は、
誰もが生活している環境の中にいる、
親や上司、先輩という立場の人間にも、同じ事が言える事になる。
ただ厳しくすれば良いという問題では無い。
指導を受ける側の個性をよまなければならない。

彼女の身体を診てみたいという衝動にかられる。
この万引きするという行動が、
身体に出ている可能性がある。
それは、腰にある。

どうなっているのか?
診てみたいですね。