毎年年末は、年越しの食材を
三浦まで仕入れに行きます。

と、言うより…

ほぼ毎週行っているのですが、

今年も例年通り
自分たちで食べる食材やら
他から依頼された食材やらを
仕入れに行きました。

長年通っているコネを生かして
一般の人が、夜明け前の寒空の中を
列をなして並んでいる姿を横目に、
裏から手を回して販売開始前に
目的の品を押さえておく。

販売開始の鐘が鳴り、
目的の品を購入したら、
会場の隣の港にいる猫たちにご飯をあげて、
市場をあとにする。

次の目的地に向かって
まだ暗い曲がりくねった
山道畑道を走っていると

通常であれば、
対向車のヘッドライトは
左右横に2つ並んでやってくるが、

何故か?ヘッドライトのような?光が
上下縦に2つ並んで暗闇を照らしていた。

三浦の山道畑道は、
市街地のように等間隔で、
街灯など設置されていない。

たまにポツリポツリとある程度で、
その間隔は気まぐれだ。

灯りといえば
星空の灯りと
月灯りだけ。

そんな中、上下縦に並んだ
恐らくヘッドライトであろう灯りが、
闇を照らしている。

「(ん?何故?縦にライトが?)」と、
思いながら近づいていくと

急に、右側に暗闇の壁が出てきたのか?
と思ったら、

車が、お腹(車底)を
センターライン側に向けて
眠たそうに横たわっていたのだ。

横倒しになった車が、
腹をみせて、
進行方向とは逆の方向に
頭を向けて横たわっていた。

 

 

 

 

つづく…