つづき

 

電話からでも、
人柄の良さが溢れんばかりに
伝わってくる女性に感謝しながら、

箱入り飼い猫
ハナに食われていない事を前提に、
帰宅してからの野鳩の対処の仕方を
帰り前の空き時間に
シュミレーションしはじめた。

 

そして、帰宅。

先ず、
玄関を開けてからの風向きを読み、
鳩がいる風呂場の空気が、
他の部屋に流れていかないように、
何処の窓を開けて、
何処の窓を閉めるか?を
シュミレーションしながら、
ゴム手が置いてある場所を確認し
手袋を装着してから実行する作戦を立てた。

コロナ渦でも免疫を鍛えるため
電車の中でもほぼマスクをしない私が、
家に入る前に、
マスクをしてから玄関に凸入。

玄関に入ると、余計な荷物は降ろして、
手袋装着。

空気の流れを読み、
窓を開けて、
戦場の風呂場に凸撃。

鳩は、視界を奪うために被せたはずの
最初のビニール袋からは、
自力で抜け出た様子で、
洗濯ネットの中で大人しく座っていた。

暴れくことも無く
両手ですんなり捕まえることができたが、
直ぐに、体温が下がっていることに気が付いた。

「(マズいなぁ〜捕まえた時と全然体温が違う)」

「(アレッ?今、普通に座っていたような感じだな)」

「(見つけた時と脚の収納が違っていた感じだが…)」

と、思った矢先、
隙あらば、羽を広げて逃げようと
もがく動作をする。

「(まだまだ元気そうだなぁー)」

両手で包むようにしたまま
玄関を出て、階段まで行き
包んでいる両手を少し緩めて
洗濯ネットのファスナーを開け
階段のところに置いてみた。

少しフラフラしているようだが、
目には力がある。

そのままゆっくりとさがりながら、
遠目で見守ることにした。

こんな感じ↓

 

でも、座り方が?
普通に?なっているような気がするし、
脚もたたまれて収納されているような?
感じですね?

最初の脚が伸びている状態とは
違う感じだ。

むむ…

 

 

つづく…