つづき

携帯を見ると、

非通知の番号であった。

電話に出ると、
男の人の声で、

男「〇〇〇〇〇〇(長男フルネーム)
を知っていますよね?」

婦人「ハイ」

男「〇〇(長男)が、くも膜下出血で手術して、
今、集中治療室から出て
一般病等に移りましたので連絡しました」

45年ぶりに
長男の名前を聞いたと思ったら
瀕死の状態であることも加わり
驚愕という言葉だけでは表現できない
複雑な心境になったという。

その後、病院名や病院までの詳しい
道のりを教えてくれた男の人は
名を名乗らず電話を切ったという。

その晩、あまり眠ることもできず、
翌朝、教えてもらった
千葉の木更津にある大きな病院に
向ったのだそうです。

病院に着き、
見舞いに来た人になりすまし
病室の入り口にある我が子の名札を見て

「(これが、45年ぶりの再会なんだ)」

と心が震え、戸惑いながら病室に入ると
45年ぶりの大きくなった子供が
身動き取れないような状態で
ベットに横たわっていたそうです。

 

 

つづく…