つづき…
優秀な腎臓内科医師の日記からです。
『ところで、
「風邪の効用」という、
明治生まれの野口晴哉という
整体師が書いた本がある。
野口さんは昭和の療術界で活躍した人で、
結婚相手が近衛文麿総理の娘さんというあたりは、
いろいろな意味で只者ではなかったようだ。
人間を医者とは違う目線で丁寧に観察し、
独自の療法を編み出して施術をおこなっていた。
「風邪の効用」に書かれている
内容を簡単に説明すると、
上手に風邪をひく(経過させる)と、
様々な体の歪みが解消されて元気になるので、
風邪をうまく利用して健康になりましょう、
というようなもので、
西洋医学の考え方とはまったく異なっており、
多くの医者は知らないか、
知る機会があっても非科学的だとして、
そのまま無視してしまうと思う。
(→10%未満の解明率の分際で、
如何に医療の見立てが狭い視野での
判断に委ねられているのかが分かる一文ですね!)
けれども、
私にとってはとても面白い内容だったので、
今でも愛読書の1冊となっている。
(→本当に優秀で柔軟な医師だと思います)
一応、
当たりまえの事を確認しておくと、
透析治療や結核治療のように、
西洋医学の恩恵を受けて、
昔はどうしようもなかった重い病気から
回復している人がいるのは間違いない。
しかし、
壊れた車の部品を修理したり
交換するかのように、
人間の体を臓器ごとにモノとして研究し、
治療しようとしている現代医学は、
大切な何かを見落としている気がするのである。
(→命に対する考え方が超一流です。
「生」に対して大極で見れる広い視野を持っている
ドクターである事は間違いありませんね。
私もこういう医師に診てもらいたいです。
我々もこの点は、絶対に忘れてはいけない
最も重要なポイントです)
私の立場でこんな事を
いうのもナンだが、
全面的に信用する気にならない。
(→拍手喝采!)
何かもっと良い方法があるんじゃないか。
そのあたりの事を、
コッソリ考え続けていこうと思っている。
(→ブラボー!)
研修医の頃に出会った、
とある小児科の先生は、
休日は漢方の研究をずっと
続けていると言っていた。
ロックンロールとタバコが大好きな、
年配のカッコイイ先生で、
病院の喫煙室にしょっちゅう出入りしていた。
最近の病院は、
どこでも敷地内全面禁煙である。
お元気にされているのだろうか。』
https://www.jmks-med.or.jp/jinzou/nephrology23/より添付。
(→人間としての原点を踏み外していないドクターが、
日本にもまだ居るんですね。本当に心から嬉しくなります。
こういうドクターに診てもらいたいと私自身が心から思います。
「命を預けられる」「信用できる」ドクターとは、
こういうドクターの事を言いますね。
これからもご活躍される事を心より祈念して、
遠くから応援させて頂きたいと思います。)
つづく…