バイクで出掛けて、
片側3車線の都道に合流しようと思い、
右折車線の先頭で信号待ちをしていた。

その場所は、
駅から近いことや
通勤時間を少し過ぎたこともあり、
横断歩道を行き交う人々も
そこそこ途切れない状況だった。

信号が青になり
バイクを少し前に出して、
対向車と歩行者が途切れるのを待っていると、
向かいの巻き込み歩道から
横断歩道を渡ろうとしている
自転車にまたがる一人の女性に目が留まった。

ママチャリにまたがる若い女性だ。

もちろん、後部座席には
子供が搭乗している。

この日は、風が強かった。

後部座席の子供にかけていたと思われる
小さな毛布?のようなものが
強風に煽られ、地面に落ちてしまった。

それを拾おうと、
母親が自転車のスタンドを立てて
地面に落ちた毛布を拾おうとする。

その状況に、

『(子供が乗った自転車が)倒れる‼︎』

と、言葉がよぎった。

最近のママチャリは、
後部座席に子供を乗せた状態でも
安定して倒れないように、
スタンドが増強してある。

このママチャリも
遠目から見て
増強された、シッカリとした
スタンドを装備していた。

地面に落ちた毛布を拾おうと女性が近寄ったら
何かのイタズラか?
再び、強風が吹き荒れ、
毛布が遠のいていく。

その毛布を追う女性。

都国道のような大きな道路の歩道は、
整備されて、車道よりも少し高くなっている。

横断歩道を渡るときは、
巻き込み部分から、車道に降りていくため
緩やかな傾斜になっている。

おまけに、点字ブロックも
配備されていた。

そして、再び強風が横から暴走してくる。

と、思ったら、
子供が乗った自転車が傾きかけて

「ガッシャーーーーーン!」

倒れた。

「(やっぱり)」

完璧に、親の不注意だ。

状況を把握できず、
咄嗟の判断時に、
何が大事か?が欠落してしまった結果、
子供が犠牲になった。

近くにいた人達が
倒れた自転車を起こすのに
手を貸していたが、

子供は?どうしたことやら…
頭割れなかったかな?

 

『咄嗟の判断』

読み間違えると
命に関わりますね。

 

 

 

おわり