朝、起きると
左の首に激痛がはしった。

「(あぁぁ〜また症状が先に来た)」

この日、診るであろう人の
身体の症状が先に来たのだ。

ちょっと、
普通には考えられない
ことかもしれませんが、
これが私の能力なのかもしれない。

「(しかし、まぁこりゃ痛いね!)」

身を清めて、
精神統一をはじめる。

終了後は、首の痛みが消えた。

「(誰だ?)」

誰の症状なのか?
大まかな見当はついていた。

恐らく夕方からの人であろうと
予想していた。

昼過ぎになると、

「(あれ?左腕が上がりにくい!)」

どうやら
腕の影響が
首に出ているようだが…

「(何か変だなぁ?)」

「(もしかして…肺だなぁ)」

今年の梅雨は、
ぐずぐずしていて
なかなか開けず
涼しかった日々が続いていたのに、

この日は、梅雨明けした途端
気温が急激に上がった日でした。

「(暑さが原因か…)」

身体のことを勉強すると
当然のことだが、
身体を快適に使える状況を
考えるようになる。

昔、強さを求めて
空手の稽古に励んでいた頃
急激な良質転換を目指して
泊まり込みで合宿を行うわけだが、

その時のことを
思い出した。

真夏の合宿の際、
エアコンが付いていない
施設で寝ることがあった。

千葉の海っぺりの民宿である。

ただでさえも暑苦しい男共が
真夏の夜に、大部屋で、
ギューギューになって
横になっているので、

まるで室内は
地獄絵図同然。

それに、私は暑がりなので
扇風機を回しただけでは
寝付けるわけが無かった…

 

 

 

つづく…