我々の祖先が暮らしていたであろうと思われる
現代の森の中で探してみると
たくさんの「どんぐり」が落ています。
そして、細い木の根の「地下茎」
といわれる部分に豊富なデンプン質があるという。
そこで、先ずは、
これ等の食材を生で食べてみます。
が、不味くて食べられません。
そこで、
「食の大革命」
が起きるのです。
それでは、どうやって
この不味い「どんぐり」や「地下茎」
を食べていたのか?というと、
その史実(証拠)が発見されたのは
イスラエル北部のガリラヤという
200万年前の祖先が暮らしていた
場所(遺跡)から発見されました。
そこに人類の祖先であるホモ・エレクトスが
使っていたと考えられる石器が発見されたのです。
その石器から、
当時のホモ・エレクトスの食生活が
激変したことを物語る証拠が、
石器を作るために石を割った欠片から
わかったのです。
通常、
割れた石の表面はスベスベしていますが、
いくつもの穴ぼこがある石が数多く発見されたのです。
発掘に携わった
バル=イラン大学教授は
「実験で確かめたのですが、
この石器を高熱にさらし続けると
石が弾けてこのような跡(穴ぼこ)ができたのです。
つまりこれは、当時のホモ・エレクトスが
火を使っていた証拠なのです」
そして、同じ遺跡(場所)から
火で焼かれた木の実の
化石が発見されました。
つづく…